PE（獲得型）

他人よりも、社会的な価値（スペック、ステータス、容姿、人気、学歴、権力、財産、地位など）や優位性、豊かで刺激的な生活を獲得しようとするのがPE（獲得型）の特徴。

社会的な価値や優位性を他人と競って、勝利することで、自分の価値を証明しようとします。

反対に、「心の繋がり」や「気持ち」「愛情」「誠実さ」を軽視して、相手を傷つけてしまうことも。

PEは、よりスペックや社会的価値が高い人、一緒にいることで自分のステータスが上がったように感じる人をパートナーに選ぶことが多いです。

他人に誇れる・憧れられる関係性や生活、華やかで特別な体験を通して、優位性を獲得しようとするからです。

物質的豊かさに繋がる「社会的な優位性や価値」、困難な状況でも屈しない「力強さ」「決断力」を持っているのがPEの魅力です。

目標に向かって進む姿、そして、目標を達成して成功する姿は、他者に勇気や希望を与え、他者の憧れや目標になります。

また、PEと一緒にいることで、「物質的に豊かな生活」や「社会的な地位」の一部を味わえるのも、PEの魅力の一部です。

PEは、支配欲や独占欲、所有欲が強く、パートナーを「自分の強さや立場を表すアクセサリー」や「自分が勝ち取ったトロフィー」であるかのように捉えてしまうことがあります。

無意識の内に「釣った魚には餌をやらない」「よりスペックが高い相手に目移りする」という状態に陥りやすく、相手から「条件付きの愛でしょう？」「都合の良い存在にされている」と思われることも。

また、相手に「成功」や「豊かさ」を提供しても、それが相手の「心の満足」「愛情や心からの感謝」に直結するわけないので、相手とのすれ違いが大きくなってしまうこともあるでしょう。

「強い自分」しか見せられず、弱さや疲れ、寂しさを打ち明けられないという、普段は感じない隠れた孤独を抱えていることがあります。

「裸の自分、ありのままの自分を愛してくれる人など、いないのではないか」という孤独感です。

それは、ビジネスなど何かで失敗した時や敗北した時、裏切られて利用された時、自分がやってきたことが間違っていたと認めざるを得ない結果になった時に、やっと顕在化します。

「人より優位でいたい」というメインの欲求があるので、普段は心の奥に隠れていますが、心のどこかで薄っすらと、「何も持っていない裸の自分でも愛してくれる存在」を求めています。

「物質的な豊かさ」だけでは、人間の心は満たされません。それは相手もあなたも同じです。

あなたが「強さ」「成功」の裏に隠している「孤独」や「プレッシャー」「心の傷」「弱さ」を明かしても良いと思える信頼できる人間との関係を大切にしましょう。

相手を本当に大切にしてくれる人は、あなたの「成功」「成果」ではなく、その背後にある、あなた自身の「人間らしさ」に惹かれているのです。

あなたは「心の傷」「弱さ」を明かして理解してもらうことを「無駄」「弱者の考え方」「利用されるだけ」だと感じるかもしれません。

財産や権力などを獲得にして、相手の上に立つことに盲目的に固執し続けるのかもしれません。

しかし、往々にして様々な変化の中で、私たちには「心の繋がりや癒し」「深い共感」を必要とするタイミングが訪れるものです。

​PE（獲得型）